自分の生命保険の内容を知っていますか?(第3回)


  生命保険は契約期間が何十年にもわたる長期の金融商品です。90%を越える世帯が加入してはいますが、どんな内容なのかを知らない人も多いのが現状ではないでしょうか?加入した後は毎月(毎年)保険料が口座から引き落とされ、あとで通帳記入してみたら「これ何っ?あっ、保険料か〜!!」というような感じではありませんか?

  生命保険はライフサイクルの変化(結婚、出産、転職など)によって必要な保障額や支払可能な保険料も変わってきます。ですから身の回りの環境が変わる都度、生命保険の見直しをする必要があります。

  例えば独身の男性が結婚、妻の出産とライフスタイルが変化していった場合を考えてみます。
 独身の場合、死亡保障はほとんどなくても構わないと思います。一般的にも入っていない人も多いです。ですがもし入院などするようなことがあるとたちまちに収入が減ってしまうという不安もあると思います。そのため医療保険や入院特約など生存時の保障を重視した保険を選ぶことが必要です。また貯蓄タイプの個人年金保険なども有効です。

 結婚すると、守るべき人が増えます。配偶者が働いていればそれほど死亡保障を手厚くする必要もありませんが、配偶者が金銭的に依存している度合いを考慮して、保険を選ぶ必要があります。死亡保障を多くするためには掛け捨ての定期保険の方が、終身保険で同じ額の死亡保障をするよりも保険料がかなり安くなります。

  妻が出産して子どもができるとさらに守るべき人は増えます。ご主人に万が一のことがあれば、たちまち生活費や養育費、ローンの支払いなどに困ってしまいます。子どもが独立するまでは一番死亡保障がたいせつな時期だといえるでしょう。また医療保険や入院特約など生存時の保障も必要ですので、この時期が保険料も一番多くなると思われます。今現在必要な必要保障額というものを考えてみることが大切です。

補償額を増やしたいときには新たに保険に入るだけでなく、今ある保険に特約を途中で付加したり特約を増額したりして補償額を増やすことができますし。新たに入ると以前の保険に比べて年齢が上がっている分保険料が高くなることが多いです。しかし、各保険会社の競争が激しくなり、また平均寿命も延びているため入り直した方が保険料が安くなることもあるため、しっかり見直すことが必要です。

  人それぞれライフスタイルや環境は様々でから、皆様全部に都合の良い保険というものはありません。また保険商品は保険会社によってどんどん多様化しています。ですから自分自身で自分にあった保険を選ぶことが必要です。自分が万が一いなくなったときのことを考えるのはあまりいい気はしませんが、生命保険を知り、定期的に見直すことによって自分や家族の生活設計を行う(ライフプランニング)ことが大切です。

おわり



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